ピアノとエレクトーンは全く違う楽器。。
ピアノは、ピアノ音のみでメロディーからベースを含む伴奏パートを演奏する楽器。
だから、指のタッチで、メロディーを浮き立つように弾くなど、表現をコントロールしなければなりません。
生ピアノの美しい響きは、独特なもので、あの響きは生楽器でこそ感じられる幸せな空気感です。
エレクトーンは、出せない音はないくらいいろんな音色で演奏することができます。
一人オーケストラ、一人バンドも可能。
基本、右手の上鍵盤でメロディーを、足でベースの代わりを、左手の下鍵盤でバッキングやオブリガードを弾くことが多いです。
昔のエレクトーンは、右足のペダル(エクスプレッションペダル)だけで、音の強弱、抑揚を表現していました。
今のエレクトーンは、それプラス、鍵盤のタッチでもコントロールすることができます。
イニシャルタッチといって、ピアノと同様、打鍵の強さ、速さで、音の張りや柔らかさをコントロール、
それとアフタータッチといって、鍵盤を押した後に押し込んだり力を抜いたりすることで、
伸びている音を表現することができるようになりました。
管楽器などのように息で表現する楽器や、弦楽器の音のうねりなども表現できます。
ピアノには絶対にできないことです!
(これは鍵盤ハーモニカを用いて体感してもうことも効果的です!)
どちらも、それぞれの良さがあるわけで、、、
どちらかを選ぶって悩ましいところです。
当教室の生徒さんは、今までも両方弾けるという生徒さんがたくさん育ってきました。
教室に両方あるというのもそうですが、どちらもいいところ取りをしてもらえたらと思っています。
タッチをしっかりさせるには、絶対にピアノはやっていた方がいいです。
どこにでも置かれている確率が高いのはピアノです。学校の合唱伴奏で活躍できるのもピアノです。
エレクトーンは、いろいろな音色が出て、各パートの分担がわかりやすいこともあり、音楽を総合的に勉強するには最適な楽器です。
劇伴の作曲家さんに、エレクトーン出身の方が多く活躍されています!
エレクトーンをやってきた生徒さんのピアノ演奏には、音色感、色彩感があるなあといつも感じます。
音色をオーケストレーションする力が自然と発揮できるんでしょうね!
ピアノの生徒さんにも、エレクトーンでの音色感、リズム感、伸びる音の感じ方は、ピアノにとてもいい影響を与えます!
そして、弾きたい曲によって演奏楽器を選べるほど贅沢なことはありません。
普段はピアノレッスンだけれど、発表会のアンサンブル演奏で、エレクーンを体験してもらったりもします。
リズムを聴いて合わせていく力…これもとっても大切です!
やったことがないと、簡単にできないんです。
普段はエレクトーンだけど、学校のピアノ伴奏を挑戦したい!という生徒さんには、
ピアノ伴奏独特なスタイルに慣れてもらわないと、なかなかすぐには対応できません。
ペダリングも… でも、一曲弾けるようになると、ぐんと力がつきます。
自分の好きな曲を、自分がやりたいスタイルで弾けるようになること、最高ですよね!
そんな生徒さんを育てたく、いろいろ工夫しながら日々奮闘しております。
もちろん、どちらもしっかりと基礎練習を積んだ方がいいに決まってはいますが、忙しい現代っ子たち。。
決まった教材をコツコツと…には向かないお子さんもいます。
できるだけ、効率よく、意欲的に楽器に向かえる方法はないか、興味を探りながら、個々に合った進め方を試行錯誤しております。
どちらの楽器でも、スケールとカデンツが自由自在になっていれば、かなり自由度が広がります。
そして、生徒さん達が弾いてみたい!という曲は、リズムが難しい。。
知っているから、結構感覚でも弾けちゃいますが、リズム解釈も早いうちからやっておいた方がいいので、
そのあたりは毎回のレッスンに取り入れています。
エレクトーンをやっていく上では必須ですが、ピアノの生徒さんにも
コードを理解してもらえるようになると便利この上ないので、
少なくとも、ABCDEFGはラシドレミファソだよということを覚えてもらうようにしています。
そして、譜読みできることは一生の財産です。
耳のいい生徒さんは、楽譜読まなくてもメロディーは弾けても、伴奏まではなかなか…
将来コンプレックスにならないように、なんとか少しでも負担なく覚えることができるよう、日々情報を更新しながら試しています。
一つの方法が、万人に合っているとも限らないので…
お子さん以外にも…
少し時間ができたので始めてみたい!という大人の方、久しぶりに再開される方、
保育の先生になるためのレッスンや、先生が実際に担当する伴奏曲の指導、
隣県にある公立高校の音楽科に入るための受験指導も経験してきています。
先日テレビで聞いたこと…
音楽の才能は遺伝が90%、でもピアノは違うと…。
きっとエレクトーンも同じことだと思いますが、コツコツ練習すれば絶対に弾けるようになります。
レベルの見極めや、練習方法を誤ると、到達せずにくじけてしまうことにはなるかもしれませんが…
それぞれに合った方法を相談しながら、少しでも楽しんで進められる方法を探すことが
私の役目と思っています。
ご要望に応じて、できるだけ対応してまいりますので、興味を持たれた方は、ぜひお問い合わせくださいね。